御器所・鶴舞

徳川家と関わりのある神社もあります

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名古屋市昭和区御器所には、徳川家康が『小牧・長久手の戦い』の前に立ち寄ったとされる御器所八幡宮があります。 この戦いに勝利したことにあやかり今では「必勝の神」として信仰を受けています。そのほか御器所・鶴舞には歴史ある神社があります。

【尾陽神社】

尾陽神社は1922年に名古屋開府300年を記念して創建された神社で、尾張藩祖義直と14代慶勝を祀っており、その後天照大神を主祭神として合祀しています。 この場所は嘉吉年間の頃に佐久間作守家勝が築城した御器所西城跡であるそうで、四方には堀を構え、土居が巡らされています。 正面の神門は1996年に竣工されたもので樹齢1300年のオガタマノキが使われており、この木は古くから神様へのお供えに使われた最も神聖な樹木といわれています。

【九延彦神社】

九延彦神社は学問・芸能・頭の神様で、受験シーズンには多くの人が訪れます。 九延彦命は大国主命の知恵袋といわれた人物で、この社殿は約200年前に奈良・春日神社の本殿だったものを大阪府枚方市の山田神社から寄贈されたものだそうです。

【御器所八幡宮】

御器所八幡宮は佐久間作守家勝が1441年に八所大明神を修造して創建されたといわれており、御器所村の氏神様として古くから信仰を集めていました。 その横の神宮寺は御器所最古のお寺で、850年に熱田神宮別当補佐職が創建したといわれています。

【八幡山古墳】

ここはただの山のようにも見えますが、自然に出来たものではなく、東海地方最大の古墳である八幡山古墳です。 直径82メートル、高さは10メートルという大きさで外側の周堤も平均して10メートル幅という大きい規模の古墳です。 1931年に国の史跡として指定されましたが、戦中は高射砲陣地設営のために樹木が伐採されるなど、戦争の混乱で消失してしまいました。 いつ頃に造られたものかはっきりとわかっていませんが、5世紀中頃と言われています。 このあたりは古墳が多いのですが、その中でも中心的存在だったと考えられています。